静岡県松崎町松崎港赤灯のチャリコ・キス

 2007.06.23

今週末は雲見のマダイポイントに最適な潮回りだ(23時満潮)。目的地は最初から雲見と決めていた。天気予報がはっきりしないまま週の半ばを過ごしたが、週末は晴れ。ただし、降雨後の晴れとあって西風が心配。もし伊豆へ行って西風が強ければ、沼津で竿を出す予定だ。

餌は前夜に徳丸で、チロリ150gとユムシ5個を購入済み。出発は土曜13時。ナビのVICSがR246の渋滞表示をしていたので、今回は西湘バイパス→箱根新道で三島に抜ける。渋滞もなく、三島へは14時半過ぎに到着。海の様子を見るため、口野方面へ行く。海はベタ凪で風も殆どない。これなら西伊豆も大丈夫だろうと、車を雲見へと走らせる。

土肥に出ると、目の前に駿河湾が開ける。殆ど波もなく無風である。ところが、恋人岬を通過するところで見える黄金崎の磯がかなりサラシで白い。よく海を見ると波長のながいウネリが入っているようだ。ヤバイな、と思いつつも更に車を走らせる。堂ヶ島手前で雲見まで展望できる地点にさしかかる。ここで見えたのは、仁科や松崎、雲見方面のサラシで真っ白な磯。雲見はこれでは危険なので、仁科の地磯から松崎スズキ島と、順に見ながら行くが、どこもサラシで真っ白である。


松崎赤灯全景(2002年撮影)
仁科と松崎の磯は釣り座まで波が洗うような感じではなかったが、あのサラシでは万が一大きな魚を掛けたときに取り込めない。また、道糸は波に叩かれて釣り辛いのが容易に想像できる。しばし悩んだ末、スズキ島から見えた松崎赤灯へ入ることにした。ここは三角テトラで作られた堤防で、波がテトラに吸い込まれるため、あまりサラシが出来ていない。この松崎赤灯には何年か前に2時間だけ夜釣りをやったことがある。その時は強風でテトラの上にいることが危なく、2時間で撤収したのであった。

車を磯の上にある駐車スペースに停め、背負子に荷物を縛りつける。ここ松崎赤灯は堤防とはいえ、磯伝いにしか行けないうえ、駐車スペースから急な崖を下ることになるため、投げ釣りの装備では背負子がないと降りることが出来ない。また堤防へのルートに水没する地点があるため、干潮の前後2〜3時間しか行くことが出来ない。今日は長潮であまり潮が引かないから大丈夫かな?とまずは手ぶらで下見に行くと、ルート上の磯が50cmくらい水面から顔を出している。急いで車に戻って堤防へ行く。


磯道はジャングル状態

急な崖をロープを頼りに下る



水没地点その1

水没地点その2
堤防上にはエギ釣りが3名。軽装なので夕方には帰る模様。重い荷物を背負って、お世辞にも足場が良いとは言えないテトラの上を、ポイントへ向けて歩く。三脚が立てられそうな三角テトラを見つけ、そこを本日の釣り座とする。ただし、頭上4mに灯台と伸びる電信が2本あり、仕掛け投入やアワセには注意が必要そうだ。荷物の置き場にも苦労した。幅が30cmくらいしかないテトラ上に、荷物を置くことになるためだ。結局、三角テトラ4個分離れた地点に、テトラ同士がくっついている場所を見つけ、そこに荷物をおいた。ちなみに、昔通っていた宇久須も三角テトラだが、荷物を置く場所はケーソンの上だったので、この苦労は無かった。


テトラ上が釣り座
以前来たときとは違う所に釣り座を設けたため、まずは針をつけていないPE2号で遠投し、底を探る。正面と右手沖合いはところどころに小さな掛け上がりがあるものの、殆どフラットな砂地で変化に乏しい。逆に左手(以前、夜釣りをやった方角)は7、8mとやや浅いものの、根と砂地交じりで、理想と言える海底である。今日は夜は貸切なので、扇型に投げることにした。

底を探ったPE2号の竿にマダイ針(Sサイズ)をつへ、チロリで遠投する。着底と同時にアタリ。巻き上げると22cmのチャリコ。もう一度投げると今度はアタリが来なかったので、そのまま放置し、他の竿の夜釣り仕掛け作りをする。仕掛け作りが終わったら、テトラの上を釣り座、荷物置き場、取り込み場所、この3箇所を歩き回る。明るいうちに歩きなれてテトラ間の歩幅を体で覚えておくと、夜釣りが大変楽になるからである。これは安全のためでもある。私はテトラに限らず、初めての磯などでは必ず実践している。


松崎赤灯の夕暮れ

漁師がイカ釣りをしている
日の入り頃に漁師が小船でやってきて、目の前でアオリイカ釣りを始める。30分くらいで帰るのはわかっているので、写真を撮ったりして時間をつぶす。日没後、漁師が帰ったので2本の竿にはチロリ、1本にユムシで投入する。チロリの竿のうち、1本はPE5号である。これは夜通しPEで底を探って、この釣り場を早く知ろうという目論見からである。

竿先に細かいアタリが出ていたので、10分くらい経ってから仕掛けを回収すると、チロリが綺麗になくなっている。日没後とはいえ、まだ明るいので昼間の餌取りが残っているようだ。その餌取りも闇が深まるにつれ、いなくなる。


竿先にケミを装着し、夜釣り開始
20時頃、PEで30m付近で投げていた竿に強烈なアタリ。ドラグ音が甲高く鳴り響き、道糸が一気に出て行く。一旦、走りが緩んだあと、またドラグ音が一瞬高くなるが、その音がふっと消える。と同時に竿が飛び、三脚の腕にリールが引っかかって、竿がシーソー状態になる。慌てて竿を掴むと、結構な引きで伸されそうになる。ドラグを絞め、巻き取ろうとするが、ハンドルが巻けない。スプールに手をやると、道糸がバッククラッシュしているのが分かる。その間にも魚はグイグイと引っ張るので、竿をのされないよう肘で立てながら、両手で道糸を解く。

1分ほどで解き終わり、さあ、これからが勝負だ。道糸がPEなのでハリスを気遣い、道糸を強く引けばドラグが滑るように調整する。リールのハンドルを回すと、竿が弓なりにしなる。相手は恐らく50cm後半以上はあるマダイかコロダイ。投点が近いので1分くらいで道糸が竿下までやってきた。沈みテトラを警戒して、浮かせ煮かかる。と同時に、道糸からテンションが消える。バレてしまった。がっかりして脱力感に襲われる。だが、夜はまだこれからだ。

回収した仕掛けには針がなかった。フロロカーボン8号でもPEでは切れてしまう。もうPEは使わんぞ。道糸をナイロン8号に交換する。これで全てナイロン8号m、ハリス8号の仕掛けとなった。チロリを1匹賭けにして投入する。


右の竿にアタリがきている
5〜10分おきにジィ〜と短くドラグが鳴る。そのたびにアワセるが何も掛かっていない。同じ距離に投入しているユムシには一切変化無し。甲殻類がいる時は、ユムシがボロボロにされてしまうので、今日の短いドラグ音の主は恐らくキス。佐々木さんと電話で話している間にも、2度のアタリがあり、その度に電話を切ったほどだった。普段なら小針にして良型キスを釣りたい衝動に負け、小針の竿も出しているところだが、20時のあのバラシの後ではその気になれない。

22時頃、ユムシの竿に強烈なアタリ。竿の横に立ってドラグを絞めようとした瞬間、走りが止まる。2、3分待つが走り出さず。痺れを切らしてアワセするが、何も掛かっていない。回収したユムシは無傷である。針先もユムシに隠れておらず、また、鈍ってもいない。おそらく、ドラグユルユル状態だったので、テンションが掛からず、丸呑みした餌を吐き出してしまったのだろう。これは宇久須でも時々あったことだ。対策として、ジェット天秤を用いると効果的なのだが、今日は持ち合わせがない。このまま全誘導仕掛けで行くことにする。


堤防に常夜灯はないが、町の明かりで足元は見える
23時の満潮が過ぎ、下げ潮となる。この釣り場は入江との位置関係から下げ潮のポイントなのだが、左流れの潮が一向に流れ出さない。長潮であり、上げ潮でも流れていなかったことから、今日は潮が流れないのかな?沼津にいる舟橋さんにメールすると、内海のあちらでは、結構な速さで潮が流れているそうだ(さらに朝は音を立てて流れる激流となって、釣りが出来なかったそうです)。外洋に面したこちらはピクリとも動かない。伊豆の潮は不思議だ。

0時をまわると、餌も取られなくなる。また、この頃から背後の山から南東風が吹いてきて、かなり寒い。防寒インナーの上にレインウエア上下を羽織っていて、ちょうど良いくらいだ。この風では望み薄。朝に備えて、テトラ上で寝ることにした。寝返りうつと落ちてしまうけど。

3時半、携帯の目覚まし音で目が覚める。体が冷え切っていて寒い。このまま動き回ると危険なので、ストレッチ体操で体をほぐす。東の空はぼんやりと明るくなっており、朝マヅメはもうすぐだ。あげてあった竿にユムシとチロリをつけ、ポイントに投入。アタリを待つ。夜の南東風の影響か、それとも下げ潮だからか海はベタ凪になっており、静かなものである。


朝マヅメ
10分もしないうちに、ユムシの竿に強烈なアタリ。離れた場所にいてもドラグの音がはっきりと聞こえた(用を足してました)。道糸を一気に引き出していく。テトラ上を走って竿のところへ行くと、アタリが止まる。回収した仕掛けのユムシは無傷である。夜中と同じパターンだ。悔しい。

その後、本命のあたりは無し。綺麗な朝焼けを拝んだあと、ハリス5号、ウナギ針12号に落としてキスを拾う。20cm前後のキスが掛かってくる。5匹ほど釣ったところでアタリが遠のく。ウナギ針11号にして投げるが、餌すらとられない。7時まで粘ったが状況が変わらないので、納竿とした。

今回はバラシ1回、針掛かりしないアタリ2回と悔しい思いもしましたが、2、3年前の西伊豆のアタリすら無い夜を思えば、アタリがあるだけ嬉しいと思う。まだまだシーズンは続く。これから秋にかけてが楽しみだ。


綺麗な朝焼けでした


[釣果]
チャリコ:22cm
シロギス:22cm〜15cm×5

[仕掛け]
竿:shimano サーフリーダー425BXT
リール:shimano パワーエアロGT4000
道糸:ナイロン4号+力糸
オモリ:とぶとぶ天秤30号(半固定にして使用)
ハリス:フロロカーボン5号
  :ササメ マダイS(チモトに夜行玉)
  :チロリ



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